はじめまして。デジタルわかる化研究所です。

2021.03.17 お知らせ

デジタルわかる化研究所 ORICOM DIGITAL DIVIDE SOLUTIONS

変化への対応、それは企業の大きな使命であり、時代と並走した企業こそが未来を創造していけると考えられています。

だけどそれは、最先端を全速力で走っていくことだけではないはず・・・我々はふと考えました。

近年、次代の変化とともにデジタル化、DX(デジタル技術による変革)は声高に様々な場所・場面で叫ばれてきました。
そして、2020年初頭から世界的な流行が続く「新型コロナウイルス」はさらに、私たちの日常生活や働き方に大きな影響を与え、結果的にデジタル化を促進しました。

Zoomで授業をする。Teamsで会議をする。
企業でも家庭でもPCやスマホのみで対応する。
簡単に買い物ができないから、ECで取り寄せる。
テレワークがワークスタイルとして定着する。
仲間と夜の街に飲みにいけないから、リモートで飲み会を開催する。
ほとんどの連絡はメッセンジャーやLINEになった・・・

コロナ禍は大多数の人が望んでいたデジタル化を、推進しました。

一方で、デジタルで解決できるはずなのに行列はできています。
ドラッグストア、役所、スーパー、薬局・・・。
webショッピングに飲み込まれていいはずの、テレビショッピングは好調を維持しています。

本当に日本の生活者全員がデジタル化されているだろうか・・・我々はふと考えました。

デジタル化についていけない人、
頼りたくない人、興味がない人・・・
むしろそれらの人は増えているんじゃないだろうか・・・と。
デジタル化に伴う情報格差は、急激な勢いで進んでいるのではないだろうかと。
デジタルがわからない人は損をする構造ができあがりつつあるのではないか・・・と。
おいてきぼりを味わう人も急増しているのではないだろうか・・・と。

最先端を走るグループは、これからの快適な生活を全てデジタル文脈で語っているようにも見えることがありますが、そこはすべての人にとって幸せな世界でしょうか。

デジタルデバイド(情報格差)は世界中で様々な取り組みがなされていますが、どうしてもインフラ整備や制度、経済格差、高齢者といった大きな視点から語られるケースが多いような気がします。

だけど、もっと小さな視点でとらえてみた時には、簡単に小さいことでつまづいて、DXの波に乗り切れずに、そして面倒になって、望まずに利益の機会を失っている人たちも多いのではないでしょうか。
そしてそれは、決して年齢や経済格差だけではなく、誰しもがする可能性のある“つまづき”“わからない”なのではないでしょうか。

私たちは、この情報格差により取り残される恐れのある方々を、より生活者の幸せに寄り添うといった小さな視点、視座で見つめ、そこに我々が得意とするコミュニケーションの力で「わからないことがわかる」手助けができないか、と考えました。

オールデジタルに乗らない人
オールデジタルに背を向ける人
オールデジタルに興味がない人
オールデジタルになじめない人
オールデジタルに憧れる人
もちろん、オールデジタルを推進する人も

全ての人が幸せにデジタルと良い関係を築き、デジタルの力を享受できる・・・それこそが我々の目指すBeyond DX(未来のDX)の姿です。

このBeyond DXを考えるにあたって、我々はもっとこのデジタルデバイドの現状を知り、「わからないの本質」ついて一生懸命考え、そこで得た情報を発信し続けながら、様々な外の方たちと一緒に解決のアイデアを出し合い形にしていく組織を作ろうと思いました。

それがこの、「デジタルわかる化研究所」です。

本研究所は、本日、2021年3月17日に産声をあげました。
まだまだ生まれたばかりのヨチヨチ歩きの組織です。
しかしながら、母体である大正11年創業の株式会社オリコムは、総合広告会社として、そして長きにわたる交通広告の第一人者として、情報の手触りを、愛される情報はデジタル上以外にもあることを、そしてそのデジタル上にない情報を愛してくれている生活者を最もよく知っている会社です。
我々の強みであるネットワーク化力とクリエイティビティ、そしてこのプロジェクトに賛同して集まってくれた社内外の有志の情熱で、ひと足ひと足と未来への道を作っていきたいと思っています。

皆さま、これからどうぞよろしくお願いいたします。

デジタルわかる化研究所リーダー 岸本暢之

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